YouTubeでは、視聴者一人ひとりに合わせた異なる広告が表示される、つまり人によって違うのをご存知ですか?
これを「パーソナライズド広告」と言い、ユーザーの興味や関心に基づいて最適な広告を配信するためのもので、初期設定ではオンになっています。
しかし彼氏・彼女がいるのに出会いアプリの広告が頻繁に出たりと、興味がないのに関係のない広告が表示されることが、よくありますよね。
それにはユーザーの行動履歴以外にも、広告主のターゲティング戦略が影響しているからです。
本記事では、広告が多い人、出る時と出ない時の違い、パーソナライズ広告の無効化やオフの方法、YouTube広告の種類の変え方についても詳しく解説します。
記事のポイント
- YouTube広告が人によって違う理由
- 興味がない広告が表示される原因と理由
- パーソナライズド広告の仕組みと無効化の方法
- YouTube Premium 以外で広告を非表示にする方法
Youtube広告は人によって違う?広告が出る仕組み
Youtubeでは、見る人によって違う広告が表示されるのをご存知でしょうか。
これは「パーソナライズド広告」というYoutube広告の機能により、ユーザーごとに異なる内容が表示されるようになっているからです。
パーソナライズド広告は、Youtubeの初期設定ではオンになっています。➡ オフにする方法
ちなみにパーソナライズ(personalize)とは、日本語で「個人化する、一人ひとりに合わせる」といった意味に訳されます。
なぜ勝手にパーソナライズされているのかというと、ユーザーの興味や関心に基づいて最適な広告を配信する仕組みを目指すためのものなのですが…
- 興味ないのに!関係ない広告が表示される理由
- 広告で出会いアプリ・マッチングアプリが流れる彼氏
- 出る時と出ない時の違い
- youtube広告が多い人も?
興味ないのに!関係ない広告が表示される理由
「ユーザーの興味や関心に基づいた最適な広告」なんて言いながら、全く興味のない関係ない広告が表示されるのはなぜか?
その理由は、YouTubeの広告表示には、大きく分けて2つの要素を基に成り立っているからなのです。
- ユーザーの行動履歴
- 広告主のターゲティング戦略
ユーザーの行動履歴から判断
まず1つ目は「ユーザーの行動履歴に基づいて」というもの。主に、過去に閲覧した情報より判断されます。
YouTubeで視聴した動画、Googleの検索履歴、ウェブサイトの閲覧履歴、広告クリック履歴、それからGoogleアカウントに保存された情報である年齢層や性別などが含まれます。
おそらく多くの人は、個々に合わせた広告と聞くと「変な広告が出るのは、変なサイトを見ていたからだ!」と思うかもしれません。
ですが、それは違います。Youtube広告にはもう一つの種類があります。
広告主が設定したターゲティングに合致したから
実はもう一つ、ユーザーの行動履歴とは別に、広告を見てほしいと出している側である広告主が「こんな人に広告を表示させよう」と決めているのが「ターゲティング広告」です。
広告主は、自社の商品やサービスが特定の年齢層や性別に魅力的であると考え、そのようなユーザーに対して広告を配信します。
このターゲティング広告によって、例えば20代の男性というだけで、見たことも無いマッチングアプリの広告がしつこく表示されることになるのです。
広告で出会いアプリ・マッチングアプリが流れる彼氏
出る時と出ない時の違い
Youtube動画を見ているとき、やたら多く広告を挟んでくる動画と、1つも入ってこない動画がありますよね。
それには以下のような理由がありました。
多く出る時:視聴頻度の高いジャンルを見ている
YouTube側は、ユーザーの好みに基づいて関連性の高い広告を表示させようと頑張っています。
なので、自分が普段よく見るジャンルの動画を視聴している間は特に、動画と親和性の高い広告をより多く表示させる可能性があります。
出ない時:収益化されていないチャンネルや動画
YouTube配信者がみな、広告を挿入できるわけではありません。
広告を表示させるにはたくさんの条件があり、チャンネル登録者数が1,000人以上、再生時間が直近12ヶ月間で4,000時間以上などが挙げられます。
しかし条件を満たしていたとしても、YouTube側が特定の動画を個々に判断して広告を付けないこともあります。
また、配信者側があえて広告を付けない選択をしている場合もありえます。
出ない時:YouTube Premium 加入時
YouTube Premiumに加入しているユーザーは、広告が表示されません。
要するに、広告が出るかどうかは見ている動画やチャンネル、YouTube Premiumに入っているかどうかによって変わります。
youtube広告が多い人も?
2023年になって、やたらYoutube広告が多くなったと感じるのですが、なぜなのでしょうか?私だけ??
YouTubeの広告が増えた理由
広告主が増えたから
今までより更に多くの企業が、YouTubeを広告媒体として利用するようになったからです。
特に新型コロナによるパンデミック以降、オンラインでの消費者の購買行動が高まったこともあり、Youtube広告を活用する企業が増えたようです。
YouTubeが増えたから
Youtuberの人数は目覚ましく増えており、人気YouTuberともなれば、今やSNSやテレビでも芸能人さながらにニュースに取り上げられています。
むしろ芸能人がYouTubeチャンネルを開設したりもしていますよね。
当然ながら、Youtuberの目的は広告収入を増やすことですから、広告の数も増えるようになってきました。
YouTubeを見る時間が増えたから
盲点かもしれませんが、以前よりYouTubeを再生する時間や階数が増えたことで、広告を目にする機会も割合的に増えたとも考えられます。
そうでなくとも、YouTube側では、特定の種類の動画を頻繁に視聴するなどの行動から、広告の表示頻度を高めている可能性があります。
Youtube広告が人によって違うなら消したい
- Youtube広告がうざいなら
- 広告の種類を変えたいなら広告設定で
- 下品で気持ち悪い!不適切なら報告を
Youtube広告がうざいなら
広告ブロッカーはYouTube規約違反に
動画を再生中、良いところで差し込まれる広告があまりにもうざいので、私は以前、広告ブロックのアプリをインストールして、広告を非表示にしていました。
ですが2023年の10月ごろより、広告ブロッカーの使用はYouTubeでは規約違反だとして禁止されてしまったので、今は広告をスキップしたり音をミュートにしたりして、食いしばって耐えています。
Youtube広告を消すには?
Youtube広告を排除したいのなら、YouTube Premiumに加入すれば解決します。というか、それしかありません。
裏技を探している人には残念かもしれませんが、広告をブロックするアプリやツールがYouTubeで禁止されている以上、しかたないかなと思っています。
YouTube Premiumに加入すると、広告非表示だけでなく、バックグラウンド再生や動画のダウンロードなど、他の便利な機能も利用できます。
初めての加入であれば3ヶ月の無料トライアル期間もありますので、一度試してみるのも良いかもしれません。
広告なしの料金費用
YouTube Premium の料金は、個人プランが月額1,280円。学生なら780円です。
これはウェブサイトとAndoroidアプリから加入した場合の料金です。
iPhoneユーザーなどがiOSアプリから登録する場合のみ、同じプランでも1,650円と高くなりますので(Appleの手数料が含まれるため)ご注意ください。
これを回避するためには、Youtubeアプリやappストアを通してではなく、ウェブサイトを検索するときに使う「safari」を開いてYoutubeを検索し、そこからYoutubeにログイン→YouTube Premiumの加入手続きをしましょう。
この方法で登録すれば、Youtubeアプリを使用してもYouTube Premium加入済みとなり、同じ機能を利用することができます。
広告の種類を変えたいなら広告設定で
ですが、広告をブロックするために月額1000円以上を払うのもためらいますよね。
ならばせめて、自分用に勝手にパーソナライズされた広告ではなく、一般大衆向けのものだけ表示されるよう、広告設定を変更してみてはいかがでしょうか。
パーソナライズ広告を無効・オフにする手順
YouTubeでパーソナライズ広告を無効にする手順は以下の通りです。
Youtubeアプリは、右下にある自分のアイコン(マイページ)を押して「Googleアカウント」をクリックします。
ウェブブラウザなら、Youtube画面の右上にある自分のアイコンを押して「Googleアカウント」をクリック。
その次からは、アプリでもブラウザでも手順は同じです。
- プライバシーとカスタマイズを選択
- ページ中ほどのパーソナライズド広告の下、マイアドセンターを選択
- ここで色々とオンになっている部分をオフに切り替えられます
これでGoogleが収集した情報を基にしたパーソナライズ広告が表示されなくなり、その代わり現在の検索クエリや現在の場所など、一般的な情報に関連した広告は表示されるようになります。
ちなみにこの方法は、Youtube広告だけでなく、Google検索などGoogleサービスの全てに影響します。
また、パーソナライゼーションをオフにしたからといって、広告自体が消えるわけではありません。
下品で気持ち悪い!不適切なら報告を
あまりにも不適切な広告だと感じたら、迷わず報告・通報しましょう。
広告を報告する手順は以下の通りです。(スマホのYouTubeアプリでもPCでもほぼ同じ)
※画像は手順説明のためのサンプルであり、この広告が不適切なわけではありません。
広告・スポンサーの文字の横にある小さな「i」マーク(情報アイコン)をクリックします。
表示される中から「広告を報告」を選び、不適切だと思う理由を選択します。
報告したからといって、その広告がすぐに消えるわけではありません。YouTubeの審査プロセスを経る必要があり、不適切かどうかは個人の感覚によるものもありますので、全ての報告が受け入れられるわけではないことに注意してください。
youtube広告は人によって違うけど安全?
- Youtube広告を押しても大丈夫?購入も安全?
- 間違えてクリックしてしまった!ウイルスが心配
Youtube広告を押しても大丈夫?購入も安全?
Youtube広告を出すには、Googleの審査があります。
つまりYoutubeに表示されるのは審査に通った広告であり、Googleのポリシーに違反していないと認定されたものですので、基本的には安全と言えます。
しかし、それはあくまで広告自体がGoogleのポリシーに違反していないということであり、広告のリンク先のウェブサイトが必ずしも安全であるとは限りません。
広告自体に問題は無くても、その先のウェブサイト内すべてのリンクやツールまで調べることはしていないからです。
怪しそうな場合や、広告のリンク先が不明な場合は、クリックを避けましょう。
間違えてクリックしてしまった!ウイルスが心配
間違えて広告を押してしまったからといって、ウイルスに感染する可能性は極めて少ないと考えて大丈夫です。
なぜなら、PCであれスマホであれ、大抵の場合はセキュリティソフトを入れているでしょうし、端末の更新やアップデートにおいて最新の状態に保つことが出来ていれば、十分に対策できていると考えられるからです。
Youtube広告は人によって違う:まとめ
Youtube広告について、記事の内容をまとめます。
- YouTubeでは視聴者によって異なる広告が表示される
- これは「パーソナライズド広告」の機能によるもの
- パーソナライズド広告はYouTubeの初期設定でオンになっている
- 関係ない広告が表示されるのは、行動履歴以外にも広告主の設定によるもの
- 多く表示されるのは、視聴頻度の高いジャンルを見ている時
- 表示されないのは、収益化されていないチ動画、またはYouTube Premium加入時
- 増えたのは、広告主の増加、YouTuberの増加、視聴時間の増加などが原因
- 広告ブロッカーはYouTube規約違反となっている
- YouTube Premiumの料金は、どこから加入したかによって異なる
- 不適切に感じた場合は、個別にブロック、報告・通報が可能